2008年12月アーカイブ: くもの巣日記2

2008年12月31日

五家狩り

夏目影二郎始末旅 第7巻

五家とは徳川御三家の御付家老で尾張藩の成瀬家、竹腰家、紀伊藩の安藤家、水野家、水戸藩の中山家のことらしい。

犬山城主でもある尾張藩の家老、成瀬家が尾張藩から独立したいと他の五家と語らってのお家騒動。

大目付の影働きとなった夏目影二郎らしく、密命は大掛かりとなり木曽の材木流しでの戦いや名古屋の芝居小屋など地元の者として雰囲気は楽しめた。
しかし、五家といっても成瀬家以外はちっとも登場しないし、尻切れトンボの冒険のようで、結局何だったのよという感じ。佐伯泰英も忙しく書き飛ばしていて雑になってきたのかな。
大目付の密偵で旅をしながらチャンバラという舞台装置はあるが、痛快感が無い。

2008年12月28日

大掃除

今日は網戸の掃除。去年までは水で洗っていたけど、今年は夏にハウスクリーニングでプロが洗ったので余り汚れていません。で、洗剤を付けた雑巾で拭くだけにしました。一応網戸を外して表裏ともに丁寧に拭きました。また、1階のサッシもついでに雑巾がけ。雨戸も一か所だけ洗いましたが、日焼けしていてホコリが落ちてもやっぱり白くてやりがいがありません。

ついでに外回りの掃除とどぶ掃除。バラもまだ咲いていましたがばっさりと剪定しました。

家の中は綺麗なので余りしなくて良いかな。

2008年12月27日

イルミネーションの片づけ

今朝は今年一番の寒さ。名古屋で最低気温?1度。
でもXmas終わったのでイルミネーション片付けなきゃ。
昼間は天気が良くて、少し暖かかったので頑張って一気に片付けてしまいました。
星のピックが一個コネクタがもげてしまったのは、ハンダ付けして復活。

5連のサンタは電球が2個も壊れてしまった。予備球が1個しかないので、来年の飾り付けまでに買ってこなくては。

2008年12月26日

下忍狩り

夏目影二郎始末旅 第6巻

親父さんが勘定奉行から大目付に出世して、南部藩と津軽藩の騒動を調べて取り潰しの証拠を探すように密命を受ける。津軽藩と南部藩の忍者と戦い、黒イタコと戦うがイタコの妖術がなんだか不自然で楽しめなかった。
終わり方も中途半端。手に入れたダイヤはどうすんの?

2008年12月25日

史記 武帝紀 一

このところオークションで買った古本ばかり読んでいます。久しぶりに本屋へ寄ったら北方謙三の新刊を発見!!

なんと 史記 !!

水滸伝、三国志、楊令伝、楊家将と読んで来て北方謙三の中国ワールドにハマっています。今度は史記だって。どんなスケールの大きな話になるんだろう。

北方謙三の小説はハードボイルドなタッチを残して、登場人物のそれぞれを一人称で描くので感情移入しやすく、ひいきの登場人物が出来やすい。

史記では武帝紀というだけあって漢の第七代皇帝 劉徹(武帝)が主人公と思うけど、衛青という将軍のサクセスストーリーとしても楽しめる。西域を目指した張騫の冒険も並列に進行し、ハラハラさせられる。

続きがすっごく楽しみ。早く出して!!

2008年12月23日

百鬼狩り

狩りシリーズ 第5巻 夏目影二郎始末旅

老中水野忠邦の直接の命により、唐津へ行き始末をする。水野忠邦のスキャンダルの火消しのはずが、密貿易つぶしと唐津藩の不正と話が大きくなる。

百鬼水軍という倭寇くずれの海賊?との海戦もあり、江戸の近郊を離れて遠く九州まで活躍。
始末旅というだけあって、旅がひとつの舞台にもなっている。

2008年12月22日

妖怪狩り

狩りシリーズ 第4巻 夏目影二郎始末旅

妖怪とは御目付鳥居耀蔵のこと。
偽国定忠治が強盗を繰り返すのが御目付の手下とは。隠し里での砦の攻防戦もあり戦いのスケールが大きくなってきた。

手下は一掃したが鳥居耀蔵は今後も敵役として引き続き登場しそう。

2008年12月21日

破牢狩り

狩りシリーズ 第3巻 夏目影二郎始末旅

伝馬町の牢を赤猫(火付け)で抜け出した一味を追って下諏訪、天竜下りで浜松と旅をしながら狩りをする。黒幕の大目付までばっさりやってしまうとは。

最後に隠した10万両が牢の地下に埋めてあるって謎解きはどうして判ったのかね。

まあ、痛快だから良いけど。

代官狩り

狩りシリーズ 第2巻 夏目影二郎危難旅

悪徳代官を狩って旅する影二郎 今回のおもな敵役は七坊主

加賀藩の行列を追って越後の親知らずなどで活躍。おこまという旅芸人、実は勘定奉行の隠密という相棒も登場。

旅をしながら悪人を始末する必殺仕事人みたいなシリーズなのね

2008年12月20日

宣告

密命・雪中行  密命 第20巻

密命は金杉惣三郎 直心影流  必殺技は寒月霞斬りを主人公に

息子の金杉清之助の親子鷹の活躍が痛快。妻のしのや娘二人、め組のお杏、昇平や南町奉行の大岡越前など脇役の登場人物が活き活きと描かれているのが魅力。

第20巻は佐渡から清之助が越後に渡って、村上藩の内紛に巻き込まれて三国峠まで新潟県を旅をする筋立てだが、いまひとつ途中で終わってしまっている。続きはどうしたの? こんなところで終わんないでよって感じ。

 

三好のイルミ

役場の近くの歯科医院? 広い範囲に飾ってあるけど、ひろすぎて?まとまりが無い感じがします。

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保田が池のイルミ

ラジオで三好の保田が池のイルミが綺麗といっていたので、見に行って来ました。

確かにきれいといえばきれいだけど、並木10本くらいに飾ってあるだけで規模が小さくてがっかり。
何、これだけ?って感じです。

保田が池のイルミ

池の反対から見ると水面に映って倍になるけど・・・
P1040313.JPG後ろはパチンコ屋のネオンです。

フローリングの補修

大工さんがフローリングの補修に来ました。

吸盤で持ち上げて、端材で作ったクサビで床材を持ち上げて、コーキングガンの先端に30cmほどの長さのゴムチューブを付けて接着剤を注入しました。
ワックスによる膨れのトラブルの時に張りなおした場所で、床材を持ち上げた時に普通は端はコの字になって嵌っているものが下側の出っ張りがありませんでした。貼りなおしで剥がした時に取れなくて削ったようです。それで剥がれて来たのかとなんとなく納得。

ついでに台所の扉の下の振れ止め金具が外れたのを付けてもらいました。家電収納が邪魔で扉が外せないですが、ストッパーが扉の上にしか付いてないので下を押してやると扉の下だけ2、3cm押し込むことが出来たのでネジ止めできました。

2008年12月18日

八州狩り

狩りシリーズ 第1巻

主人公は鏡新明智流 夏目影二郎

人を切って遠島寸前に勘定奉行の父親に助けられて密命を受けて腐敗した八州廻り同心を狩る。

裾に重りを入れた長合羽を振って倒すとか、玉かんざしを手裏剣のように投げるとか、剣だけでは無い戦い方。あかという犬を連れて旅をするなどかなりユニークなキャラ設定

第1巻は光文社文庫では後の刊行となるが、影二郎の生い立ちを説明する巻で平成12年に日本文芸社の日本文庫に収録されていたものの再刊。

シリーズを通した敵役は居ない・・?のかな。第1巻では国定忠治が登場。天保年間の飢饉の混乱した時代が背景。

2008年12月16日

難破! 交趾! 帰還!

古着屋総兵衛影始末 第8巻、第9巻、第10巻

大黒丸が南蛮の海賊船と交戦して船を損傷し、無人島で修理、交趾(こうち) ・・ベトナムまで行って交易するとともにイギリス船より大砲を購入して船を改造し、唐船や琉球で薩摩の軍船を撃破して江戸に帰還

と、なんと海洋冒険小説になってしまった。ホーンブロアーとかボライソー、トマスキッドなど一通り読み尽したファンなんだけど、さすがに江戸時代の和船を改造した3本マストの商船にイギリスの重砲を搭載して通商というのは筋書きに無理がありすぎるし、海洋小説に徹した細部の描写が不足。

薩摩藩の切り札の二千石船薩摩丸が総兵衛の火矢一本で火薬庫に火が入って撃沈というのはご都合良すぎで興ざめ。最後の武田騎馬軍団が馬に瓢箪をくくりつけて泳いで海上の大黒丸を襲うというに至っては筋立てが安っぽすぎる。
子供の頃の冒険王?なんかの月刊マンガで読んだ冒険マンガの筋にこんな荒唐無稽なのがあったような。

でも、こういう読み捨ての時代冒険小説を狙って書いているんだよねー。

さすがに話が無理がありすぎて10巻で仇敵柳沢吉保が失脚したのでという著者の注があって第一部完 となったが、第二部はあるのだろうか。たぶん無いよね。

2008年12月14日

知略!

古着屋総兵衛影始末 第8巻

大黒屋が影の命で京へ行き、甲賀鵜飼衆と決闘。最後は海戦だが大黒丸の大砲の威力であっけなく決着。

どこが知略なんだろうか。だんだん粗製乱造気味かな。楽しいからいいけど。

2008年12月13日

日進のイルミネーション

日進駅近くの美容院。肉眼ではブルーLEDのツリーが迫力。写真では背景の店の明るさに負けてあまり目立たないね。

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その美容院の近くのお宅。3軒並んでやっているので賑やか。赤い鎖のイルミが良いね。

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東郷町のイルミ(2)

東郷町のパレ・マルシェの前の通りを愛知池の方へ行った通り沿いのお宅
門扉の唐カラシのイルミが面白い

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トナカイやソリなど道路からの高さを活かしてにぎやかに並んでいます。
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そのお向かいのお宅。隣の空き地に巨大なツリー

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良く見るとスノーマンや動くトナカイやベルなど高そうなオブジェも賑やかに飾られています。
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さらにその先のお宅。玄関脇のコニファーのツリー飾りが印象的

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雄飛!

古着屋総兵衛影始末 第7巻

大黒丸が完成して初航海。大目付の娘、絵津が加賀へ嫁入りすることになり、護衛の道中で加賀到着まで。女剣士美雪が総兵衛と結ばれる。

そんな大きな船を造って南蛮と密貿易したら江戸時代には問題でしょうが。でも加賀には銭屋五平衛の例もあるとか・・・。

朱印!

古着屋総兵衛影始末の第6巻

宿敵、柳沢吉保の御国元の甲府で大規模な城の改修工事や金山の開発、武田騎馬軍団の復活など徳川幕府を倒して武田の世を狙った陰謀が進められているという大掛かりなお話。

朱印というから鎖国の世界に朱印船かと勝手に思ったけど、綱吉から柳沢吉保の息子を時代将軍にするというとんでもない朱印だったとは。

だんだん話が荒唐無稽になってくるような。でも、佐伯泰英ならではの文庫書き下ろしの読み切り冒険時代小説らしいかな。

2008年12月12日

東郷町のイルミネーション

うちの町内のイルミネーションを散歩がてら見に行って来ました。

出窓の飾りとエントランスのサンタが可愛い。昨年はイルミお休みだったようで復活おめでとう。

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このお宅は今年初めて発見。

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お向かいと2軒でやっているので通りが賑やか。

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梯子登りのサンタが可愛い

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門と建物の穴?に図ったようにサンタと星がはまって見事。

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LEDでなく電球が沢山。暖かい感じがします。

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もっと皆イルミすると楽しくてよいのにね。

2008年12月11日

熱風!

古着屋総兵衛影始末の第5巻

新たな影との印である家康より拝領の火呼鈴を小僧の栄吉がもったまま御伊勢参りに行ってしまうという騒ぎ。でも、そんな大事なものを店先で小僧に渡すか?

御伊勢参り自体が江戸時代の不思議な風俗であったかも知れないが、神憑りの小僧に振り回されすぎ。いまひとつ読後の爽快感が得られなかった。

2008年12月10日

停止!

古着屋総兵衛影始末 第4巻

北町奉行との戦いで商い停止(ちょうじ)に追い込まれ、拷問を受けるが女剣士美雪の助けで・・・・

おいおい、いくら悪でも与力を抹殺したり奉行候補を監禁したりと過激ですね。
でも痛快な読切り時代小説そのものだね。

大きな船 大黒丸の建造や女剣士美雪との関係、第二の影の暗示など、これまでの北町奉行との戦いが決着が着くとともに、次の筋立てが埋め込まれた第4巻でした。

2008年12月 9日

抹殺!

古着屋総兵衛影始末の第3巻

幼馴染で夫婦になろうかと考えていた千鶴を惨殺されて、復讐の戦い。影の正体を暴き、嫡男を成敗、二男を人質にとって老中を脅すとは。
影を始末して後、第二の影が用意されていた・・・。
ストーリーはさすがに波乱万丈というか陳腐化しない筋書きで読者を飽きさせない。

2008年12月 8日

異心!

古着屋総兵衛影始末 第2巻

赤穂浪士の討ち入りを背景に、敵の尾張柳生の一味との決闘。赤穂浪士の江戸入りを阻止する影の命に背いて討ち入りを助けるなど影旗本としての上司との決別。
赤穂浪士の江戸入りを阻止したい上杉家に柳生一味を赤穂浪士と間違えさせて討たせるなど、剣が強いばかりでは無い主人公の活躍。
確かに他の佐伯泰英のシリーズとは違った読み物に仕上がっている。

2008年12月 7日

死闘!

古着屋総兵衛影始末シリーズの第1巻

主人公は古着問屋の大黒屋総兵衛 実は家康から影旗本としての命を受けた鳶沢一族の長という設定。他のシリーズのように浪人などでは無く、商人であるが元は武家の一族の長ということで、どうやらかなり強いらしいが一人のスーパーマンではなく、チームワークの発揮がみどころのようだ。

時代は将軍綱吉、敵役は側用人柳沢保明ということで死闘!のタイトルのとおり大規模な戦闘が繰り広げられる。
佐伯泰英の時代小説はシリーズ毎に主人公の設定が大きく変わり、時代も違うので分かり易く商い仕掛けになっている。

2008年12月 2日

御金座破り(3)

鎌倉河岸捕物控の第三巻

政次が日本橋の呉服屋の手代をやめて十手持ちの宋五郎の跡継ぎ候補として手先となる。
幼馴染の手先の亮吉がそれを聞いて家出騒動。
主人公は亮吉のようでもあり、政次が手先として成長していくところを描いているのでやっぱり政次かな。
特定の一人のスーパーマンヒーローがいる訳でもないところが、このシリーズの特徴かも。