読書: 2009年4月アーカイブ: くもの巣日記2

2009年4月28日

新艦長、孤高の海路

海の覇者トマスキッド7

フォーンブロワー、ボライソーと帆船時代の海洋冒険小説を読んで来て、新作が出てくるシリーズとして期待しているのが、このトマスキッド シリーズ。

他のシリーズと違ってイギリスの艦長でも貴族出身ではなくて、カツラ職人の水兵から始まったキッドがどこまで出世するかが楽しみ。

今回、キッドは初めて艦長になり命令をこなしていれば良かった海尉との違いに戸惑う。
また、友人のニコラス・レンジが、は熱病になったり、回復してもうつ病になってしまい、オーストラリアへ移住してしまう。
束の間のフランスとの和平でキッドは船を失い、オーストラリアへの囚人船の船長を引き受けたりする。
筋書きはどんどん進むが、文章の途中でいきなり話が省略されて進むのでとまどってしまう。たとえばフランスの船と戦い絶体絶命のピンチになったときに、次の行では通りかかったイギリスのフリゲートに助けられたらしいが、いきさつは省略されていたりする。
もうすこし、丁寧に書いてほしいよね。盛り上がってきたところで外される感じがする。

2009年4月25日

楊令伝9

楊令伝9 遥光の章

とうとう宋禁軍の総帥 童貫を梁山泊の頭領 楊令が倒してしまう。
宋は総崩れになってしまい、梁山泊は宋を倒すのではなく、小さな国を建てる。皇帝では無く共和制?のような国だそうで。

強力なライバルを倒してしまって、物語はこの後 どう結末をつけるのかな。

2009年4月22日

難航

交代寄合伊那衆異聞 第10巻

故郷の伊那へ帰った座光寺籐之助に下田でハリスの警護をするようにとの老中の命が下る。
長崎からレイナがヨットで下田に来ていたり、主人公の籐之助は剣の達人だが、二丁拳銃を着物の脇に付けていたり、ライフル銃で槍を木端微塵にしたりと飛び道具も使いこなす。
幕末とはいえ荒唐無稽さは他のシリーズに比べても一番。
まるで「味噌汁ウェスタン」の世界。

でも面白いから いいか。

 

2009年4月20日

冬桜ノ雀

居眠り磐音江戸双紙29

佐伯泰英のシリーズでは密命と居眠り巌音が一番好き。

居眠り巌音はおこんさんや周りの登場人物の醸し出す江戸情緒が良い。
今回は盲目の100歳は越えたかという老武芸者と若いかどうか年齢不詳の娘が現れるが、西の丸様の夢に出てきて命を縮めようとするなど、だんだん話が妖怪じみてきた。
他のシリーズでも単純に剣が強いだけではスーパーマンな主人公にとっては弱すぎると思ったか妖怪が現れるがどうにも不自然。
こう感ずるのも現代人だから? 江戸時代の民にとっては妖怪は身近だったのだろうか?

2009年4月 4日

大宇宙の少年

著者 ロバート・A・ハインライン
訳者: 矢野徹・吉川秀実

創元推理文庫
1986.4.25初版 2009.1.23 10版

大宇宙の少年 「スター・ファイター」改題

Have Space Suite - Will Travel (ジュブナイル)
1958

なんと「夏への扉」(1957)と「宇宙の戦士」(1959)の間に書かれたジュブナイル
以前に読んだかな??
懸賞で当たった中古の宇宙服を着ていた少年が宇宙海賊?にさらわれて銀河の彼方まで冒険をするし、なんと宇宙法廷で人類を弁護することになる。
どうも父親は有名な学者らしいが大学進学の学費も当然の如く自分でバイトして行くというのが面白い。ガレージで機械いじりの少年の夢がかなうというお話は文句なく楽しい。

忠治狩り

夏目影二郎始末旅 13巻

国定忠治が追われていると聞いて影二郎も愛犬あかを連れて追いかける。
日光から金精峠を越えて最後は角館まで雪の中を怪しげな赤忍び達と戦いながらの旅。
次々と雪の中を追跡?するサスペンスは良いが赤忍びがいまひとつ正体不明だし、最後が影二郎自身も言っているがすっきりせずにつまらない。