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2005年10月30日

●上時国家

曽々木海岸から少し中へ入ったところに「上時国家」があります。
平氏の平清盛の義弟の平大納言時忠が平家滅亡のあと能登へ配流になり、配所で没した。その子、時国が近隣の村300石を統治し、江戸時代には子孫が天領の大庄屋を務めた。21代の当主がこの屋敷を築いたとあります。
時国家外観

中の座敷です。庄屋ということで民家なんですが武家の造りがあちこちにあります。
襖には平家の紋章 アゲハ蝶もついていました。
座敷

欄間は蜃気楼 上下逆の海岸の風景が描かれていますが、蜃気楼は「ハマグリの夢」という言い伝えからハマグリが描かれています。
欄間の向こうは大納言の間、縁金折上格天井という大納言の格式を表す天井です。加賀百万石の藩主は中納言なのでこの部屋に入る時は天井に紙を貼って入室したそうです。私達下々の者は入室禁止で隣の部屋から覗き込みました。(笑)
大納言の間

風呂釜の木が直接肌に触れると恐れ多いとかで、布を敷いて入浴した。この布が風呂敷だそうです。
風呂敷

ところでこの「上時国家」は「本家」 上時国家です。少し離れたところに下時国家があります。海岸から入ってくるとまずそちらが目に入るのですが、道路に「本家」はこの先と案内看板があります。上と下は仲が悪いようですね。

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